ガレージの中

Suzuki WOLF T90


横から見るとスリムそうですがエンジンの幅がスゴイんです^^;
Suzuki WOLF T90です。
たぶん1969年製、もう40年ぐらい前のバイクですねぇ〜

このバイク、おいらが高校生の頃
佐賀市内で通学時間帯によくすれ違ってました。
「変わったバイクだなぁ〜」と思って気になって
調べてみたんです。
そして『ウルフ』という名前を知ったのでした。

・・・おいらの親父もバイクが好きで
子供の頃から家にバイク雑誌がありました
16になって免許を取ったおいらは
バイクという物に興味津々!
見かけたバイクを親父の持っていた
バイク図鑑みたいな本でみ〜んな調べてました。
終戦直後から1970年代ぐらいまでの国産車は
ほぼ全て載ってたので、いつも眺めてたおいらは
古いバイクのことを妙に知ってたりするんです・・・

2st 90cc 2気筒、なんとジウジアーロのデザイン!^^


『男を賭けるダイナミック・マシン』ですよ〜!^^
でも乗った感じは・・・
90ccという小排気量で2気筒というエンジン
『ポロンポロポロポロ・・・ポワ〜ッ』って感じで
滑らかな吹け上がりでした。
それが暫らく見ないと思ったら・・・(−−)??
ある日解体屋さんに有りました!

ウルフに乗っていたおじさんはスクーターに乗ってました
買い換えたんです。
たぶん新車で買って十数年間通勤に使ってたんでしょうね
御役御免となったウルフは廃車となりスクラップに・・・

わ〜っ!!ちょっと待った!!(゜□゜;)

解体の順番待ちの列に並んでるのを
解体屋さんに頼んで譲ってもらいました。

このバイク頂戴〜( ;^^)  ( ̄、 ̄ )だめ〜

…じゃあ売って〜( T。T)  ( ̄。 ̄ )う〜ん・・・

¥3000しか・・・(。><)。 (^_^;)・・・判った判った


家まで一生懸命押して帰って来たなぁ・・・
簡単な整備で走るようになったんですが
悲しいかな高校生ですから保険に入るお金が無くて
堂々と乗り回す事は出来ませんでした。



総排気量89ccで10.5psですから
当時としてはリッター118psの高性能エンジンですね〜
それでも独特の排気音は感動もの(^^)
極めてスリムなタンクに幅の広いエンジン
(^^;)
両サイドを通るアップマフラー・・・
(−−;)

ものすげ〜がにまたポジションだったんです〜
(≧。≦)

SDRの事を『タンクが細すぎてニーグリップ出来ない』
な〜んて言ってる人・・・
ウルフに較べりゃ〜どーって事無いですっ!!

その後、おいらは県外へ就職したので
ほとんど乗れないまま実家に置きっぱなしになってました。


ユニークな『トリフォームフレーム』って書いてあります。
ステアリングヘッドからリヤサスを真っ直ぐ結ぶ
2本のトップチューブからY字型にダウンチューブが
スイングアームピボットへ伸びてます。
水平並列のエンジンはフレームにぶら下がっていて
フレームのループの中にはエアクリーナーBOX
バッテリーケース、オイルタンクが並んでます。
シートレール後端をヒンジにしてパカッと上に開くシートも特徴
勤めてた会社を辞めて地元に帰って来る時
荷物の多い(バイクが2台)おいらの引越しを
四十雀が手伝ってくれて、1BOXのバンでバイクを運んで
くれました。

助かったよ、ありがと〜^^
・・・なんかお礼をしないと・・・

四十雀の家は自動車整備工場で、整備士ですから
レストアや整備はお手のもの

「・・・ウルフ、要る?」( ^^)  (^。^ )「お〜♪」

おいらのバイクを運んで来た1BOXに積まれて
ウルフは東北に旅立って行きました。

長い事置きっぱなしになってたウルフを
復活させるのに四十雀が随分苦労したようです。
それでもさすがは整備士!

復活させた上にレトロさんで
オリジナルチャンバーまで製作!!

それがロードライダー誌に
グットルッキンバイクとして載ったのでした。
ウルフは輸出もされてたようですね
海外でもいまだに人気があるようです。

海外サイトで見つけた輸出型のウルフ
こちらは125cc

国内向けのウルフT125は
タンクの形状がT90と違いますが
輸出向けはT90と同じデザインのようです。


・・・『WOLF(狼)』ではなく
FLYING『 LEOPARD(豹)』って書いてありますね^^
こちらも海外版

ニックネームがWOLFじゃありませんね
Stinger?? 『とげ』ですかぁ〜?

アップハンドルが付いてますが
うちにあったウルフも後期型(U型?)で
やはりアップハンドル仕様でした。

輸出型は黄色や緑色があったんですねぇ
国内は確か、T90が赤(キャンディーレッド)
T125が青だったと思います。

U型
にはSuzukiのエンブレムの下に
白いラインがあった記憶が・・・??

T125の諸元が書いて有ります

最高速がなぜか2つ
112km/h(巡航?)
120km/h(Max?)かな?

15.1hp/8500rpm
1.38kg・m/7000rpm

0-200m 11.3秒

当時の125ccとしてはかなりの俊足マシンでしょう。

国内カタログではちょっと上げ底?
最高速は130km/hと書いてあるようですが^^;
月日は流れ・・・

ある日このサイトの掲示板に
「ロードライダー誌に載ったウルフって
 レトロのステンレスチャンバーの付いたやつですか?」
という書き込みが・・・

なんと現在所有されている方からの書き込みでした!

ネットの力とはスゴイものですね〜^^
現オーナーさんから写真を送って頂き
十数年の時を経て再びその姿を見ることが出来たんです

現オーナーさんのお話や、四十雀からの話で
どうやら佐賀市内で通勤に使っていた方から
少なくとも7人の手元を渡ったようです。

通勤の足として長く働き続け、
解体屋さんでスクラップの順番を待っていたウルフが
十数年の時間と、いろんな人の元を旅して・・・
今こんなにキレイにピカピカに輝いています

レストア中でお家の中に居るようですが
ちゃんとナンバーが付いているんです!

大事にされてるんだなぁ・・・
走る為に作られた機械として現役なのですよ
なんかすごく感動します。(゜▽゜)。


これからも元気に走り続けろよ〜
小さな赤い狼^^
rainbowさん有難う御座います。あのウルフの姿を再び目にする事が出来ました(^▽^)感謝!!

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