事の始めは去年の暮れ・・・ KDXで走っていたら、自宅近くで立ち往生をしたのだ。 「あれー?ガス欠の症状だよなぁ…まだ入ってるはずだが」タンクキャップを開けると、 銀色に光るタンクの底が… 「おぉっ!少し錆びが出てるなー、錆取りしなきゃ!」 な〜んて問題をすり替えてみたがエンジンはかからない。 「そうだ、こんな時は車体を傾けて タンク内のガソリンをキャブに集めるんだ!」 って、傾けたけど、集まるガソリンも無い。 それどころかタンク内表面のガソリンが気化して、 濡れてたところが乾いていく始末だ。 とうとう温暖化の影響がここまで… まさに砂漠化したかのよう、まったくのカラ!スッカラカンである。 原因はキャブのフロートチャンバーのパッキンが傷んでいて、 ガソリンが滲んできてた。 レーサーってキャブいじるのに、しょちゅうバラすからねぇ・・・ バイク屋にその部品を受取りに行った帰りだったんだけど、 しばらく放置しといたツケか 滲むどころか、滴り落ちるくらいに悪化してたのだ。 良かった、家の近くで… |
|
さて、その後もしばらく放置していたのだが、やっと修理をして いざ山へ! 「おおぅ…やっぱ日陰は雪があるったい!」 よっしゃ、一発、大カウンター祭りでも!って程若くないっす。 ふかふかの雪の上ならいいが、アスファルト上の半分溶けた 2〜3Cmの雪だから、コケたら痛いしー、濡れちゃうしー! でれれ〜んと走りました。わだちの無いとこに タイヤの跡付けて喜びながら… |
|
う〜ん、楽しいのはいいが、やっぱ寒いや・・・ しょーがない、雪遊びはこのぐらいにして引き上げるか!と、その前に 若いのに、ふとんの中で ”ごろごろ〜ぬくぬく〜(−v−)”…と、 惰眠をエンジョイしてるであろうお味噌に、 さわやかな(?)迷惑メール送りつけてやろう! 「おいっ!除雪は済んだ!!走れるぞっ!!!」 当然のごとくシカトされる…よっしゃ〜!!(楽しいのか?それで・・・) |
|
麓に下りたら、低速走行のカブリを取るため、ばい〜んと全力走行。 高速のインター入り口の信号に引っかかって、フルブレーキング!! きゅかかかっ!ってタイヤ鳴かして止まり、ふと横をみると、 変った制服の人が赤い棒持って立ってる。 こっちにらんでるよ…感じ悪〜!! 工事車両の誘導かねー、愛想ない警備員だな。 ん?…ひょっとしてあれは、 高速警察隊の冬服なのでは? あらやだ、オマワリさんだったのね… 不機嫌な顔してなんか言いながら、こっちへ一歩踏み出すのと、 信号が青になるのとほぼ同時!すかさずダ〜ッシュ!! ・・・げ、パトカーも止めてあるじゃん! まさか追いかけては来ないよなー、管轄外でしょ? とりあえず逃げとこう。 でも、な〜んかフケが悪い! また排気デバイスの作動不良だなー悪名高いからなぁこれって。 そのまま無理やり引っ張ると、「しゅっぱん!」とミスファイヤー(!) 続けて失火… あ、吹き抜けちゃったかもー?( ̄□ ̄;)!!… |
|
すかさずクラッチを切り、またもやフルブレーキ! リヤから白煙上げながらわき道へ飛び込んだ。 こ、これは!? 惰眠を邪魔されたお味噌の祟りかっ?! でも、クラッチ繋ぐとエンジンが息を吹き返した… どうやら(当然だけど)追いかけても来ないようだ。 |
|
早速、帰ってエンジンOHの準備に取り掛かる。 「ぱーっん」と、はじけるような吹け上がりは、2stの華!! (個人的にそう思ってるんですが) ところが、その ”気持ちいー” とこで 「も”も”も”〜」ってグズりだす・・・ 野暮です!思いっきり野暮なやつです! この、いけずっ!!身ぐるみ剥がしてくれるわっ! 「え〜い、良いではないか、良いではないかっ!」 ↑悪代官 「そんな御無体な、御無体なぁ〜っ!!」 ↑町娘 「あ〜れ〜っ!!」くるくるくる〜 ↑帯を引かれてコマのように・・・ はっ!(妄想から覚める)・・・失礼しました。 ちゅう訳で、あられもない姿に(?)なっちゃってます。 |
|
え〜と・・・どれどれ? おや?!エンジンが紫色だよ!? 肝臓でも悪いんかねー? 最近飲みすぎ・・・ んな訳ないじゃん!!デジカメの色補正がおかしかったのかいな? 実物は、こんな色してません。 |
|
シリンダー外しちゃいました。「ふむふむ、こんな風になっとるのか・・・」 ↑ (開けてみて知るやつ。出たとこ勝負) カワサキは、ネットでパーツ検索出来るからいいっすよねー(^^) バラす前に、ガスケットなんかを注文しといたから、 作業を中断せずに済みます。 |
|
KDXの排気バルブは、左右をラックで同調させていました。 バルブ本体のピニオンとラックの歯に、バリが出てたので、 ちょちょいと修正をして、 こびりついたカーボンを落とします。 YPVSやRCバルブと違って、ガバナーでラックを引っ張って 補助ポートの開閉をやってるんだね。 ちょっと、強引な構造みたいな気がするけど・・・ 排気周りって条件の悪いとこで、出来るだけシンプルにって 設計者は考えたのだろうか? 確かに、常にメンテを受け、良い燃焼を目指してセッティングされる レーサーなら問題は起きないんだろう。 でも、安ーいOIL入れられて、がばがばにカブらせて、 カーボン溜まりまくりでメンテしない状況じゃ 厳しいんじゃないかなぁ・・・ ま、おいらもたまに図面を書くエンジニアの端くれ、 世間の評価は別として参考になります。 |
|
油汚れに〜、じょい♪・・・なんて物は効きません。 たとえ「じょい」君が修行の旅に出てパワーアップして戻って来ようと! (ひょっとして、地方CMネタか?) あるいは、驚きの白さを誇る「ぼーるど」を使えば 効果あるのかもしれませんが、 柔軟材も使わずに柔らかくなられては、 磨耗が早くて困るので、 じみちーに「すこっちぶらいと」なんかで磨きましょう。 そう、鍋なんかを磨くやつです。 これだけはホントの話。 |
|
へい、らっしゃい!奥さん、今日はさんまが安いよっ!・・・って、 派手なエプロンの魚屋のオヤジじゃありません。 寒いのでジャンバーの上からエプロンしてるんですが、 ちょっと異様な感じですねぇ・・・ ちなみに、メシ作る時にエプロンしたことはありません。 油汚れの防止には有効ですよー、エプロンって(^^) |
|
特に難しい作業は無く、ばらして磨いて組立りゃ〜、絶好調です。 2stらしく、パーン!っと吹けあがって快調、快調。 パーツ代もたいした事無いしー(^^) ・・・しかし、作動不良起す度に シリンダー開けるんかい?このバイクってば(−−;) |
|
エンジンは好調になったけど、相変わらず燃費は悪いんだよなぁ・・・(T_T) |
|