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徒然日誌12

2006年走り初め本年度の初出撃はKDXで

年末の天気予報によると正月の天気は悪いらしい。
そうかぁ…今年の初日の出は無理だなぁ

と、言う訳で大晦日は友人達と飲みに出掛け
居酒屋で新年を迎えたのであります

が、


翌朝目覚めると「晴れてるじゃん!」
どーゆーこと~?

少々酒の残った状態で実家へ行き
お屠蘇で迎え酒です。

明けて2日
またもや良い天気
親戚周りの途中で初詣に行きました

ここは「綾部神社」
日本最古の気象予報といわれている
「旗上げ神事」「旗下ろし神事」を行っている
神社なんですよ^^

その歴史は1000年以上前
951年から始まったらしいです。
7月に境内の御神木に旗を付けた
長い竹ざおを付け9月に竹ざおを降ろして、
旗の状態がどうなっているかで
その年の天候を占うそうです。

科学的な根拠は良く判りませんが
この綾部神社は福岡と佐賀の平野を隔てる
背振山地にある標高1000mクラスの背振山と
九千部山に挟まれた谷間
地形的に風の通り道なのです。

1000年もデーターを蓄積してきたのですから
統計学的に予測が付けられるのかもしれませんね

2005年9月撮影
そして3日
結局、正月三が日は好天に恵まれました

ダメじゃん日本気象協会!
・・・まぁ、良い方にハズレたからいいけどね^^

今日は特に予定無いし、天気も良いし…


これは走り初めでしょう!!^^

どこ行こうかなぁ~?
高速使って遠出してみようか…

あ!でも正月の交通ラッシュ始まってるよな~
それに山の方は年末降った雪で
日陰が凍ってるかもしんないし


そこで思いついたのが、去年の9月に
山の上からみつけた
大きなアーチ橋『朧大橋』です。
(徒然日誌26参照)

あの辺りなら、行動半径の短いKDXでも
大丈夫だろうから
少々雪が有っても平気だな^^

それでは走り初め
出発~っ!!=( ^^)
・・・と、その途中
通る度に、いつも気になるこの地名

長すぎないか?


『かんばらばらむかいやま』


R209、筑後市にある交差点の地名です。
そんなこんなで(どんなだよ?)
やってきました『朧大橋』です。

おー、でかいなぁ
まるで高速道路でも通っているかのようですが・・・

何も有りません
国道も
県道も
山間の集落が点在する谷に
この橋だけが“ど~ん”と存在しています。

一体何の為に作ったんでしょう?

おいらぜんぜん知らなかったんですが
この橋は2002年の春に完成していたようです。

全長300m近いこのアーチ橋は
福岡県でもトップクラスの規模なんじゃないかと思いますが

完成して4年近く…
バイクで走って気持ち良さそうな道の情報は
どこからとも無く入って来るもんなんですがねぇ…
お決まりのパターンと言いますか…

この橋の周辺だけ整備してあります。
公園なんか作っちゃって…
しかもだ~れも居ないし


なんかさぁ・・・
道を通す目的で橋作ったんじゃなくて


橋作りたかっただけ
なんじゃないのか?
谷を見下ろすと
急斜面に築かれた棚田や段々畑
そして集落

その集落を通る道は狭く曲がりくねった山道です。
振り向くと・・・

違和感たっぷりにそれは有ります。

ちなみに、『朧大橋』でググると


「非常に見栄えのする橋」
「細部まで丁寧に作られ、美しく整った橋」
「周辺環境との景観デザイン」


土木関係では多くの賞を取り
関係者はみんなベタ褒めみたいですね

確かに橋単体で見れば素晴らしい物だと思います。
実際、山の上から見た姿に惹かれて
ここまでやって来たのだから…

で?この橋の目的は何なんでしょう?
こんな記事も見かけました


標高三百五十メートルの過疎地区に、
都市との交流促進を図る大アーチ橋「朧大橋」の架設


交流…ですか?
この橋は昔と変わらぬ山道の
過疎地区
跨いでいるじゃないですか。

構想通り快適な道が出来たなら、おいらはGSFでかっ飛んで
頭の上を通過するだけでしょうね…


まぁ、それも随分と先の話でしょう。
橋を渡ってしばらく進むと道はプッツリと途切れます。
工事を進めてる様子も有りません

交流先の都市とされる久留米へ続く道への案内には
「この道はさらに細いです」と注意書きが有り
迂回路(!)とされてる道は
「地滑りにより全面通行止め」になってました。


景観との調和には気を遣ったのでしょうが
現実はどうでしょうね?
この橋が出来て、集落の生活は変わったのでしょうか?
良くなったのかな?それとも…

あ、お味噌と角島大橋へ行った時も書きましたね
おいらは通りすがり、住んでる人にしか判らない事です。
途切れた道の先からは、
昔ながらの細い山道を進んで見ました。

途中にあった神社を覗くと…
御神酒を囲んだ地元のおじさん達が
怪訝そうな顔でこっちを見てます(汗)
「新年早々なんか変なのが来たぞ」って感じで^^;


でも「こんちわ~」と挨拶すると
おじさんも笑顔で会釈してくれました

なんだ、デカい橋なんか通らない方が
交流出来るじゃん^^



写真は急斜面に作られたお茶畑。
ここ福岡県上陽町の山奥の事を
『朧大橋』について書かれてるWeb情報の中には
“僻地” “過疎地”と表現されているようです。

確かにこの辺りは山深いし、ウネウネと山肌に続く山道は
多くの時間を費やしても直線距離にすれば
僅かに進んだだけ。
山を削り、大きな橋を架けた直線的な道の建設は
魅力的な計画なのでしょうね。


天気も良いし、燃料もまだ余裕があります^^
さらに山奥へ分け入って林道を走っていると
途中に大きい溜池と案内板が有りました。

その案内板によると…
溜池の完成は大正時代、その目的とは
「粟よりも米を、の悲願を…」と書かれていました

おいらの勤務先に、この地域出身の方が居ます。
ちょっと変わった苗字で、本人いわく
「平家の落人の末裔」
その話も納得できますね・・・
そんな上陽町も麓に降りれば
町を流れる星野川に架かる石橋と、
初夏のホタルが有名な穏やかな町です。

この橋は『寄口橋』
2連アーチの大正9年に作られた橋。
この周囲は公園になっていて
初夏の夜にはホタルが舞っていますよ^^

町内には他にも1連から4連までのアーチを持つ
石橋が架かっていて『ひふみよの橋』と
呼ばれているとか。
この『寄口橋』は『ひふみよ』の『ふ』ですね^^


ここが『ひふみよの橋』の『よ』
4連アーチを持つ『宮ヶ原橋』
大正11年に作られた長さ46mの大きな石橋です。

『宮ヶ原橋』の上から見た星野川
キレイに透き通った清流です

ここには『朧大橋』で感じる違和感は有りません
Web上でしきりに協調されていた「周辺環境との見事な調和」って一体…?

CADも、構造計算するコンピューターも無かった時代
石工の棟梁が築いた見事なアーチ。

あのコンクリートの巨大なアーチ橋は
この橋のように80数年経っても変わらず在り続けるのかなぁ?



本日の走行 約100km
時代を超えて評価される匠の技って素晴らしいよね! ^^

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