ガレージの中

ノビオの場合


キャブの中にはゴミがいっぱい!!
ホンダ ノビオって知ってる?

おいらの実家にある原付バイク。ホンダ PM50 ノビオ 

うちのオヤジが所有してる物だが、元々は伯母が乗っていた物を
譲ってもらってる。
このノビオ、ペダルが付いてる…自転車バイクってやつだ。
ヨーロッパでは良く見かける(つっても、行った事は無い!)
モペットってやつだね。

どんなバイクかっつーと、実物があまりにみすぼらしいので、
ホンダのサイトで見てくだせー。

以前にはもう1台 
P25 リトルホンダもあったのだが、
これは親父の友人に譲られて行った。

ノビオのエンジン。手前に自転車走行用のチェーンと
スプロケット、クランクの1部が写ってるの判る?。
友達のとこから、預けてたSDRを引き取った帰り、
実家に立ち寄ったんだけど、
その時、借りてた会社のワゴン車にバイクが
積んであるのを見つけたオヤジが、
「それ直すとやろ?ついでにこれも直しといて」
って、ノビオを積んじゃった…

「あう〜…しょうがないなぁ…もう。
 10年は放置してあったじゃん、動くのかよー」
1973年か74年ぐらいの30年物のバイクかぁ…
ぶちぶち言いながらバラシ始めた。
「うげげ〜!キャブが腐ってるよ〜!」

↑きれいになったキャブレター。
腐れたキャブをバラして清掃。このぶんじゃ〜、タンクの中も…
思ったとおり、燃料が流れて来ない。フィルターが詰まってるのだ。
しょうがない…それもバラして清掃。
「なんか、得体の知れん物体がこびり付いてるよ…」
          
とりあえず、燃料系はなんとかクリア。点火系は?
…ペダルをゴリゴリ漕いでみると、
予想外にもプラグには元気な火花が飛ぶ。
エンジンはペダルを漕いでかけるのだ!

燃料良し、点火良し、これでエンジンは
…再びペダルをゴリ〜ゴリ漕ぐ…
今度はプラグを付けてるので重い。「う〜!圧縮も抜けてないなぁ…」
でも、かからない。ペダルを漕ぐたび、エンジンからは
「がららっ!がららっ!」と
クランキングの音ばかり…
「んー?吸気音がしてないような…これは、
アレだな」

 ドライブチェーンが2本!↑
原付の2St車に割と多いトラブル。それは…
マフラーの詰まり。出口が塞がれてちゃ、
当然空気は入って行かないわけで…
その詰まりの原因
…それは、
です。
巣を作るんですよ、やつら!マフラーに!!

マフラーの排気孔からドライバーを突っ込んでみると…
ぼそぼそっと土が出てきた。
土で巣を作るハチの仲間かな?
オイルの臭いに惹かれるのか?同じくらいの
穴なのに、なぜか4Stに巣を作ってるのは
見たこと無いんだよねー。
今回は土で出来たやつで良かったが、
以前、CRM50に作られた時は、
細かく砕かれた木屑、それをニカワか樹液の
ような物で固めた物凄く頑丈な巣だった。
恐るべし!昆虫。
ドライバーを突っ込んだぐらいでは除去できず、
最終的にマフラーを火の中に放り込んで
巣を燃やした。一体何の巣だったんだろうね?

マフラーも無事開通し、またもやペダルを
ゴリ〜ゴリ〜っと漕ぐ。
(だいぶ疲れてきた…)

回っております、リヤホイール。
とりあえず、エンジンはかかったぞ〜!
「ぱすっぱすっ、ぱ…ぱぱぱぱぱ…」
おっ!?かかった!(^^)

でも、ガスが薄くて全然付いて来ない。
どっかからエア吸ってるなのかな?…

あれっ?な〜んかガソリン臭いと思ったら、
オーバーフローしてやがる。
フロートの動きが悪いのか・・・
やけにきれいな、銘板とクランクケースカバー。
撮ってるカメラが写り込んでる。

同じモペット(自転車バイク)でも、ソレックスや
リトルホンダより動力性能は高かった。
40Km/hは出てたから・・・
自転車に負ける?

遠心クラッチとプーリーだけの駆動部分。
う〜ん、シンプル。
もともと、このエンジンはもっと車体の小さな
「PZ-50 ホリデー」と言うバイク用に作られたらしいが、
ホイール径が小さい上に、ホイールベースも短かったので、
直進安定性が悪く、問題が有るとして市販は見送られたそうだ。
しかし、400台程度が生産され、ホンダ社員にのみ販売されたのは
有名な話。
そのホリデーの改良版が、このPM-50 ノビオなんだそうだ。
10年の眠りから覚めたノビオ…(あ、お味噌より年上だよ、こいつ…)
エンジンはかかったけど、パワーが出ない。
人を乗せて走り回るには、もうちょっと整備が必要だねぇ・・・
つーか、誰が乗るんだぁ、これ?…再び長い眠りかなぁ?

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