ガレージの中

SDRの場合その2〜


さて、とりあえずエンジンを始動できるようにしなきゃ。

必要と思われるパーツを発注したが、
欠品も無くちゃんと入ってきた。エライぞ!ヤマハ(^^)

・・・が、なんか足りないような・・・う〜ん

あっ!肝心なピストンとリングが無ぇっ!!

。。。( ̄□ ̄;)何やってんだか・・・
慌てて近くのバイク屋に注文しに行った。

99999-02031 0.25mmO/Sピストンセット
ピストンリングも付いている。

無事、2NDサイズのピストンセットをGET!

・・・今回は、仕事が忙しい時期だったので、友人の店に発注せず、
近くの店に注文したのだが、部品を受け取りに行った時、
その店の奥さんから
「言われた通りに注文したんだから、合わんでもしらんよ」
なんて言われた。
おいらも、しばらくバイク屋で働いてたから言いたい事は判るが、
物の言い様があるんじゃないー?

以前、同じように注文した時、旦那さんや従業員君は
注文した時のメモを添えて、「番号に間違いありませんか?」って
確認を求めるだけだったぞー。

要は問題が起きたときの責任の所在を確認するだけ、
当然の事なんだけど、言い方一つで随分印象が悪くなるんじゃない?

ピストンリングをはめました。(^^)

な〜んて、あっさり書いてるけど、正直に言うと
「あれ?どっち向きだっけ?え〜っと・・・」なんて
かなり怪しいもんだ!

良く見て間違わないように組みましょう。
♪ヒザの上のバルブ〜、
 YPVSのバルブ〜
 ウエスどこに行った〜
 油ぁ〜汚れ、嫁怒るぅ〜♪
          (by中島みゆき)

失礼しました・・・

写真撮る時、台に光が反射して写りが悪かったんで、
ヒザの上に置いて写しましたのだが・・・
落ちないように内股になった足が気色悪いなぁー。

んで、手前シリンダーで、奥の物体がヤマハの排気デバイス
YPVS(ヤマハ・パワー・バルブ・システム・・・だったけ?)のバルブっす。

このバルブは真ん中から2分割になってます。

シリンダーの排気ポートに合わせた形状なので
そのままでは抜く事も入れることも出来ません。

下の写真にある、なが〜いCAPスクリュー1本で
結合してあります。
当然ノックピンは打ってありますけどね。


排気ポートを覗くと良くわかります。

上が開状態、下が閉状態。(あ、動作方向が逆かな?)
エンジン回転数に応じて、排気ポートの面積と排気タイミングを
可変させるシステムなんですねー。
同じ排気デバイスでも、KDXのKIPSとは違います。

これが付いていない初代RZなんかは、ある回転数に達すると
途端にパワーが出始める「ピーキー」な性格でした。
おいらから上の年代のバイク乗りが持ってる高性能2stのイメージは
「ピーキー」、パワーバンドが狭くてラフな操作を受付けない・・・
そのコントロールの難しさから「ジャジャ馬」って事になるのだと思います。

でも、排気デバイスを持つ2stは、
その唐突なパワーの立ち上がりが無くなり、コントローラブルになった分、
より速く走れるようになったんですね。
はるかにパワフルですし・・・NSRなんか速い速い!(^^)

昔の2stの、タコメーターの針を見ながら、
「3・2・1・どっか〜ん!」ってゆーのも面白かったんですがね。
シリンダー側から見たとこです。

ラジエーターの水を抜いとかなかったんで、
クーラントの通路が、錆びた鉄分で茶色くなっちゃってます・・・

ここら辺にも、いいかげんでズボラな性格が表れますねー。
YPVS周りのパッキン類です。

パッキン、シール類は、高い部品じゃ無いので、ケチらず替えましょう〜。
早速、組み付けます。

ピストンピンとベアリングも替えてない手抜き・・・
いや、替えるほどの異常は見られなかったからなんだけどね、

ピンクリップを落とした時にクランクケース内に入らないよう、
ウエスを詰めるのはお約束〜。

2stOILをたっぷり塗って準備完了!

ズッポリ・・・!

な〜んて簡単には入らんよ〜。
ピストンリングが有るからねー、でも、スカート部分に切り欠きがある
2stは作業し易くて楽ちんだー。

CBの時はもうちょっと苦労したな・・・
CBX100とかZ1300なんか6気筒だから大変だろーねぇ。

シリンダーのベース面と、ヘッド面は、当然オイルストーンで
仕上てあります。
シリンダーを固定します。

SDRに詳しい方ならお気付きでしょうが、
このSDRはエンジンが黒く塗ってあるんです・・・
それも、缶スプレーで耐熱黒を ”しゅ〜” なんかじゃなく、
割としっかりした塗料で、隅々まで・・・

シリンダーの掃気ポートにも、中途半端なヤスリの跡が・・・
まったくエンジンの性能には貢献してない程度にね。

書無し現状で入手したので、素性の判らないSDRです。
ヘッドガスケットを入れます。

このガスケットは3枚重ねになっていて、カシメを外す事で
1枚ずつに分かれます。
それを利用して圧縮比の調整が可能なようですが、
まずは、ノーマルのまま組みます。

ノーマルの状態を知らないとイジッた時に、何がどう変化したのか
判らないし、前の走行で焼き付きを起した原因がハッキリしないからです。
黒いエンジンにヤスリの跡も気になるとこですね・・・
最初からチャンバーが付いてましたし、なんとなく怪しいやつだ。

とにかく、まずは走れる状態にしないと良く判らんので、
ノーマルで行こーっと。
とりあえず、シリンダーは組み上がりました。

本当はクランクケースまで割って、中身の確認と
シール類の交換までやりたいのですが、
とりあえず走らせてみてからって事に・・・

どうせ、コース専用にするなら、オイルポンプの駆動ギヤや
キックスターターのシャフトなんか抜く事になるだろうから、
ケース割るのはその時ですね・・・
なかなか進まないSDR復活計画・・・この続きはいつの事やら・・・

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