ガレージの中

SDRの場合その5〜

なんとか走行可能になったSDRくんですが、
な〜んか不調です…
ちゅうか、かな〜り不調です…

「なんなんだ?この症状は…?」
実際に走らせてみると、極端にパワーが無い。
全体的に回りが重く、ツキが悪い…
そして致命的なのが、8000rpmでの頭打ち。
まるでリミッターでも作動したかのように回らない…

キャブ…なのか?

ノーマルの状態で無い以上、キャブセッティングは必要だろう、
しかし…ここまで外すかぁ?
メインジェットとかを2〜3番手外したとしても、
「あ、濃い…」とか「薄っ!!」って感じで、こんな全体的に不調には
ならないと思うのだが…

この状態では、うちのKDX(125)より確実に遅いぞー!
こうして、ヒマを見つけてはガレージから山奥の林道に持ち込み、
テストする日々が続きました。
エンジンかけるだけでも近所迷惑になるからね…

SDRはちっちゃいから、軽の1BOXにも
積めちゃうんですよねー。

トランポにはスバルサンバーを使ってるんですが、
キャンピング仕様車なので、室内高が低く(オープントップなので)
ギャレー(流し台)が付いてる等、トランポには向きません。
それでもSDRは積めちゃいます(^^)
こんな感じ〜…
けっこうギュウギュウですね(^^;)

この状態でガソリンスタンドに行ったら、バイトのコに
「これ原チャですか?」って言われました、
ま、無理もないか…

でも、待てよ!RZ125やTZR125を見て、原チャリって言うやつには
会ったこと無いなぁ…(居るのかもしんないけど)
なぜSDRは原チャリと間違えるやつが多いんだろうね?
謎だ!←(でかいお前が乗ってるから余計ちいさく見えるって話も…)


閑話休題…

不調の原因がキャブだとしたら…なんか変なんです。
わざとセッティングを外し、思いっきり濃くしても薄くしても、
8000rpmでの頭打ちに変化はありません。

YPVSか?
ワイヤーの調整と作動を確認しましたが、ちゃんと動いてます。
もしや…逆に組んだかな?( ̄o ̄;)
そんな事もありませんでした。

残るは点火系…CDIのパンクかな?
これは新しいの買って付替えるしかないかー、結構高そう…

その時、ふと思い当たる事が…

チャンバーか?!


右が古いチャンバー、左が買い換えた問題のチャンバー
このSDRを入手した時、メーカーの判らないチャンバーが
付いていました。
そのチャンバーはかなりボロボロで、数回走行すると
震動で割れてしまうので新しいチャンバーに買い換えたのですが、
その直後から、立て続けに2回の焼付き…
2次エアを吸ってた訳じゃない、
ガスが極端に薄かった訳でも無い…原因不明な焼付き。

このチャンバーのせいか!?
ある条件で(8000rpm付近)ガスが薄いような症状や
(SDRその1参照)
失火してるような状態で頭打ちになる症状。

こいつのせいなのか!?

4stシングルばっかりイジってて、2stは不勉強だったおいらが
深く考えもせずに買い換えた某社のチャンバー。
改めて見てみると、何か太さが足りないし、
前半のテーパーは良いが後半のテーパーが間延びしてるような…
なんかメリハリがないのです、形状に。



↑この部分から割れてます
古いやつに戻してみよう!

しかし、割れてしまってますからそのままでは使えません。

修理してみるか…溶接機じゃ穴開けそうだし…ロウ付けだな。
早速ロウ付けにチャレンジ!!

でも…銀ロウって結構高いなぁ…(−_−)
使ったのは、カセットコンロ用のボンベに取り付けるタイプのバーナー、
銀ロウ、それとフラックスです。

こんなバーナーじゃ、火力に不安がありますが…
ちゃんとロウが流れてくれるかなぁ?(−−;)

割れた部分の錆びを落とし、フラックスを塗ってバーナーで
チャンバーを加熱します。

(バーナーの音)
  ↓
「ぼ〜…」あれ?赤くならないなー、もうちょっと火力を強くしよう。
「ご〜…」。。。まだ赤くならない、もっと強くしなきゃ。
「しゅご〜!」…モアっ!モア火力〜!!ヾ( ̄O ̄;)ノ”
「ふぉばばばば〜!!」(バーナー全開!)

やっと溶け始めたよ…でも流れない!ロウが走って行かないなぁ…

やっぱ、もっと火力のあるバーナーを使わないと…

とりあえず補修は出来ましたが、ひどい出来です(×_×)
うまくロウが流れないでダゴダゴになっちゃいました。

画面中央の白っぽいぐにゃぐにゃの線がロウ付け跡です。
とてもこれ以上アップでお見せ出来ない
シロモノです…

それ以外にも、青筋みたくあっちこっちに割れを補修した跡が
あります。

SDRのノーマルに近い、トグロチャンバーですねー、
いったいどこの製品なんだろうなぁ?

早速、取り付けてエンジンをかけてみました。
すると…
前のチャンバーに較べ、低い排気音です。
サイレンサーの違いだけでもなさそう…
前のやつは「カンカンカンカン」って感じの音が
このチャンバーは「バンバンバンバン」と力強い感じがします。
ちょっと空吹かしをしてみて驚きました。
ぜんぜんレスポンスが違います!
チャンバー以外キャブも何も触ってないのに…
こんなにも違う物なんですねぇ〜(^^)

以前コースを走らせてた時は、いっぺんにあれこれイジッたので
不調の原因を特定出来なくなっちゃいました…お恥ずかしい(^^;)

この割れたチャンバーから買い換えた時、
チャンバーの形状が変わったんでその特性に合わせたセッティングが
出来てないと思って、無理に走らせ焼付かせてしまったのです。

不調のチャンバーに合ったセッティングが在るのかもしれませんが、
おいらの個人的な結論として…
製造元には悪いのですが、あのチャンバーはSDRに対して
容量が不足で後半の絞り込むテーパーの形状が合ってないのだと
思います。

シリンダーのポート形状を変えれば良いのかも知れませんが…
そんな知識は持ち合わせてません。


チャンバーが変わって ”トグロ”が出来たので
アンダーカウルが付かなくなっちゃった…
気に入ってたのになぁ〜( ̄o ̄)

またもや、山奥に持ち込みテストしました。

クラッチミートした瞬間からぜんぜん違います!
「おぉっ!」って感じです(^▽^)

前があまりに酷かったし、ノーマルの状態を知らないので、
実際ところどうかは判りません。
でも、本人的にはすごい進歩で大喜びしちゃいました
ヾ(^ε^)ノ”うっひょ〜!

この時点での仕様は、
メーカー不明のチャンバー。
キャブはノーマル、エアクリーナー無し。
MJ#200、ニードルクリップ3段目、SJ#32.5、
パワージェットは殺してます。

当然これではスロットル1/2〜全開付近は薄めなので、
MJをもう2〜3番手上げて220〜230辺りかなーと思ってます。
パワージェットは生かす方が良いかもしれませんねぇ…
エンジンは1万ちょっとで頭打ちしますが、これはやはりチャンバーの
特性でしょう…ね(^^;)薄めでも回らないから。

いずれにしろ、いくら山の中でゴソゴソやったところで限界があります。
こっから先はコースに持ち込んで全力走行をさせてみないと…
あ、そうだ!タイヤを替えないといかん。7年物のパサパサタイヤだった…

う〜ん・・・財布の中身との戦いになりそうだ(×_×)
復活への道筋が見えて来ましたが、問題はバイクだけじゃありません…
ショートグローブしか持って無い、ブーツが江戸時代ぐらい古い、ツナギはまだ着れるのか?
なにより…嫁さんはライセンス代を出してくれるのだろうか…?

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