なんとか走行可能になったSDRくんですが、 な〜んか不調です… ちゅうか、かな〜り不調です… 「なんなんだ?この症状は…?」 実際に走らせてみると、極端にパワーが無い。 全体的に回りが重く、ツキが悪い… そして致命的なのが、8000rpmでの頭打ち。 まるでリミッターでも作動したかのように回らない… キャブ…なのか? ノーマルの状態で無い以上、キャブセッティングは必要だろう、 しかし…ここまで外すかぁ? メインジェットとかを2〜3番手外したとしても、 「あ、濃い…」とか「薄っ!!」って感じで、こんな全体的に不調には ならないと思うのだが… この状態では、うちのKDX(125)より確実に遅いぞー! |
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こうして、ヒマを見つけてはガレージから山奥の林道に持ち込み、 テストする日々が続きました。 エンジンかけるだけでも近所迷惑になるからね… SDRはちっちゃいから、軽の1BOXにも 積めちゃうんですよねー。 トランポにはスバルサンバーを使ってるんですが、 キャンピング仕様車なので、室内高が低く(オープントップなので) ギャレー(流し台)が付いてる等、トランポには向きません。 それでもSDRは積めちゃいます(^^) |
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こんな感じ〜… けっこうギュウギュウですね(^^;) この状態でガソリンスタンドに行ったら、バイトのコに 「これ原チャですか?」って言われました、 ま、無理もないか… でも、待てよ!RZ125やTZR125を見て、原チャリって言うやつには 会ったこと無いなぁ…(居るのかもしんないけど) なぜSDRは原チャリと間違えるやつが多いんだろうね? 謎だ!←(でかいお前が乗ってるから余計ちいさく見えるって話も…) |
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閑話休題… 不調の原因がキャブだとしたら…なんか変なんです。 わざとセッティングを外し、思いっきり濃くしても薄くしても、 8000rpmでの頭打ちに変化はありません。 YPVSか? ワイヤーの調整と作動を確認しましたが、ちゃんと動いてます。 もしや…逆に組んだかな?( ̄o ̄;) そんな事もありませんでした。 残るは点火系…CDIのパンクかな? これは新しいの買って付替えるしかないかー、結構高そう… その時、ふと思い当たる事が… チャンバーか?! |
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右が古いチャンバー、左が買い換えた問題のチャンバー |
このSDRを入手した時、メーカーの判らないチャンバーが 付いていました。 そのチャンバーはかなりボロボロで、数回走行すると 震動で割れてしまうので新しいチャンバーに買い換えたのですが、 その直後から、立て続けに2回の焼付き… 2次エアを吸ってた訳じゃない、 ガスが極端に薄かった訳でも無い…原因不明な焼付き。 このチャンバーのせいか!? ある条件で(8000rpm付近)ガスが薄いような症状や (SDRその1参照) 失火してるような状態で頭打ちになる症状。 こいつのせいなのか!? 4stシングルばっかりイジってて、2stは不勉強だったおいらが 深く考えもせずに買い換えた某社のチャンバー。 改めて見てみると、何か太さが足りないし、 前半のテーパーは良いが後半のテーパーが間延びしてるような… なんかメリハリがないのです、形状に。 |
↑この部分から割れてます |
古いやつに戻してみよう! しかし、割れてしまってますからそのままでは使えません。 修理してみるか…溶接機じゃ穴開けそうだし…ロウ付けだな。 早速ロウ付けにチャレンジ!! でも…銀ロウって結構高いなぁ…(−_−) |
使ったのは、カセットコンロ用のボンベに取り付けるタイプのバーナー、 銀ロウ、それとフラックスです。 こんなバーナーじゃ、火力に不安がありますが… ちゃんとロウが流れてくれるかなぁ?(−−;) 割れた部分の錆びを落とし、フラックスを塗ってバーナーで チャンバーを加熱します。 (バーナーの音) ↓ 「ぼ〜…」あれ?赤くならないなー、もうちょっと火力を強くしよう。 「ご〜…」。。。まだ赤くならない、もっと強くしなきゃ。 「しゅご〜!」…モアっ!モア火力〜!!ヾ( ̄O ̄;)ノ” 「ふぉばばばば〜!!」(バーナー全開!) やっと溶け始めたよ…でも流れない!ロウが走って行かないなぁ… |
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やっぱ、もっと火力のあるバーナーを使わないと… とりあえず補修は出来ましたが、ひどい出来です(×_×) うまくロウが流れないでダゴダゴになっちゃいました。 画面中央の白っぽいぐにゃぐにゃの線がロウ付け跡です。 とてもこれ以上アップでお見せ出来ない シロモノです… それ以外にも、青筋みたくあっちこっちに割れを補修した跡が あります。 SDRのノーマルに近い、トグロチャンバーですねー、 いったいどこの製品なんだろうなぁ? 早速、取り付けてエンジンをかけてみました。 すると… 前のチャンバーに較べ、低い排気音です。 サイレンサーの違いだけでもなさそう… 前のやつは「カンカンカンカン」って感じの音が このチャンバーは「バンバンバンバン」と力強い感じがします。 |
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ちょっと空吹かしをしてみて驚きました。 ぜんぜんレスポンスが違います! チャンバー以外キャブも何も触ってないのに… こんなにも違う物なんですねぇ〜(^^) 以前コースを走らせてた時は、いっぺんにあれこれイジッたので 不調の原因を特定出来なくなっちゃいました…お恥ずかしい(^^;) この割れたチャンバーから買い換えた時、 チャンバーの形状が変わったんでその特性に合わせたセッティングが 出来てないと思って、無理に走らせ焼付かせてしまったのです。 不調のチャンバーに合ったセッティングが在るのかもしれませんが、 おいらの個人的な結論として… 製造元には悪いのですが、あのチャンバーはSDRに対して 容量が不足で後半の絞り込むテーパーの形状が合ってないのだと 思います。 シリンダーのポート形状を変えれば良いのかも知れませんが… そんな知識は持ち合わせてません。 |
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チャンバーが変わって ”トグロ”が出来たので アンダーカウルが付かなくなっちゃった… 気に入ってたのになぁ〜( ̄o ̄) |
またもや、山奥に持ち込みテストしました。 クラッチミートした瞬間からぜんぜん違います! 「おぉっ!」って感じです(^▽^) 前があまりに酷かったし、ノーマルの状態を知らないので、 実際ところどうかは判りません。 でも、本人的にはすごい進歩で大喜びしちゃいました ヾ(^ε^)ノ”うっひょ〜! この時点での仕様は、 メーカー不明のチャンバー。 キャブはノーマル、エアクリーナー無し。 MJ#200、ニードルクリップ3段目、SJ#32.5、 パワージェットは殺してます。 当然これではスロットル1/2〜全開付近は薄めなので、 MJをもう2〜3番手上げて220〜230辺りかなーと思ってます。 パワージェットは生かす方が良いかもしれませんねぇ… エンジンは1万ちょっとで頭打ちしますが、これはやはりチャンバーの 特性でしょう…ね(^^;)薄めでも回らないから。 いずれにしろ、いくら山の中でゴソゴソやったところで限界があります。 こっから先はコースに持ち込んで全力走行をさせてみないと… あ、そうだ!タイヤを替えないといかん。7年物のパサパサタイヤだった… う〜ん・・・財布の中身との戦いになりそうだ(×_×) |
復活への道筋が見えて来ましたが、問題はバイクだけじゃありません… ショートグローブしか持って無い、ブーツが江戸時代ぐらい古い、ツナギはまだ着れるのか? なにより…嫁さんはライセンス代を出してくれるのだろうか…? |